無機質

別名ミネラル。タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び、5大栄養素のひとつで体の機能の維持や調整に不可欠な微量栄養素です。ビタミンと違うところは、ビタミンは元素から作られる有機化合物ですが、ミネラルは元素そのものです。

地球上には約100種類の元素があり、身体の約96%は炭素・窒素・水素・酸素の4元素(有機質の構成要素)で構成されていますが、その4元素以外の全ての生体元素を総称してミネラル(無機質)と呼んでいます。私たちの身体を構成する細胞も多種類のミネラルで構成され、代謝活動でも中心的な働きをしています。

人間の体内で作り出すことができないため、食べ物から補うしかなく、摂取量が不足すると欠乏症が起き、さまざまな病気のもとになってしまう。

カルシウム不足による「骨粗しょう症(こつそしょうしょう)」や、鉄分不足による「貧血」などがある。

このミネラル欠乏症、女性はとくに注意が必要で、生理や妊娠、更年期など女性特有の事情は、ミネラル不足を引き起こしやすく、毎月の生理では鉄分が大量に失われ、更年期を迎えると骨のカルシウム量は急激に減少してしまう。

また、極端な食事制限によるダイエットもミネラル不足の大きな原因。日ごろから、積極的なミネラル補給が必要。