低分子ヒアルロン酸

本来大きいヒアルロン酸の分子量を小さくし体内に吸収しやすくしたものです。
通常ヒアルロン酸の分子量は100万〜800万ですが、人間の皮膚は通常分子量が3000程度を超えると浸透しにくくなります。
そのため肌の表面からヒアルロン酸を吸収させる化粧品などでは低分子ヒアルロン酸の方が効果が高いといえます。ただ、美容整形でのヒアルロン酸注射・注入に関しては、直接体内へ注射・注入するため、分子量が大きくても問題がありません。むしろ、分子量が大きい方が体内に残りやすいので、しわ・たるみでのヒアルロン酸注射・注入には通常のヒアルロン酸が適しているといえます。

ヒアルロン酸は1934年に米国コロンビア大学教授のマイヤーとパルマーによって発見されました。
牛の硝子体(眼球)から発見されたため、硝子体を表すギリシア語の「ヒアロイド(hyaloid)」と多糖体の構造単位である「ウロン酸(Uronic acid)」からヒアルロン酸(hyaluronic acid)と名付けられました。
国際命名法では「ヒアルロナン」という名称が使用されていますが、美容整形や化粧水、サプリメントなど一般的な商品やなどでは一般的に「ヒアルロン酸」を呼び名として用いられてます。
ヒアルロン酸アミノ酸の一種であるムコ多糖で、炭素、水素、酸素、窒素から構成されています。
ヒアルロン酸の分子構造はアミノ酸の基本構造と同じで、アミノ酸同様に分子量が大きい糖類です。 分子量が大きいと体内に残りやすいのですが、肌の表面からだと吸収されにくくなります。
化粧品のような肌の表面からヒアルロン酸を吸収させるよりも、美容整形のように直接体内にヒアルロン酸を注射・注入する方が効果があるというのはそのためです。