ラストノート

ラストノートとは、香水や食品の香り成分のなかで、時間がたって後から香ってくる香りのことである。香りの成分の中では最後まで残る重い香りということで、ディープノートとも呼ばれる。

ラストノートになりやすい香気成分には、樹脂系、蒸発温度が高く徐々に揮発していくものが多い。具体的に、サンダルウッド、ムスク、シダーウッド、ラズベリー、アンバームスク、グレナデン、ピーチ、バニラなどがある。香水のブレンドにおいては、トップノート・ミドルノート・ラストノートそれぞれの香りが時間差で出るように調合される。食品香料などでは、最初に鼻にくる香りがトップノートで、飲食後に喉に残る匂いや喉ごし、食後感といったものがラストノートにあたる。