卵黄油

卵黄油とは、鶏卵の卵黄を弱火にかけ、長時間かき混ぜ続けて得られる黒く着色した粘り気のある油である。ビタミンA、ビタミンE、リノール酸を含んでおり、特に、リン脂質であるレシチンを豊富に含むのが特徴である。

卵黄油は、古くから心臓病、白髪、腰痛などに効く民間療法の一つであり、まとめて作っておけば4〜5年保存できる。経口で処方する場合には、レシチンの乳化作用で、コレステロールが血管に沈着するのを防ぎ、脂肪の代謝を活発にし、動脈硬化や心臓病にいいといわれる。また脳神経に関連する物質を生成する作用も解明され、からだの不調を調整する。化粧品としては、保湿効果や乳化作用に優れ、エモリエント効果がある。卵アレルギーの人は注意する。