ラクトフェリン

ラクトフェリンは1939年にヨーロッパの学者によって、牛乳から発見されたタンパク質で、赤い色をしていたことから"赤いタンパク質"と呼ばれていました。
ラクトフェリンは熱に弱いため、加熱殺菌される市販の牛乳ではほとんどが壊れて、ごく微量しか残っていません。
唾液や涙の中にも極微量のラクトフェリンが含まれていますが、赤ちゃんを出産した直後の3日間に出る母乳、いわゆる初乳の中にこのラクトフェリンが多く含まれています。これは生まれたばかりの赤ちゃんには免疫力が無いので、様々な感染症から身を守るために多く出ているものと考えられています。その量は母乳中の0.8−1%を占めるといわれています。

ラクトフェリンには、強い抗菌作用があり、大腸菌O-157、ガンジダ菌などを殺菌する働きがある。また、C型肝炎にも効果があるとされており、全体として抵抗力を高める効果をもたらすとされている。また、ラクトフェリンは鉄分の吸収を促進するため、貧血にも効果があるとされる。