αリポ酸

αリポ酸とは、別名チオクト酸とも呼ばれている成分で、2個のイオウ原子を持つジスルフィドです。αリポ酸は、自然に存在する強力な抗酸化剤であると同時に、解糖及びグルコースのエネルギー変換に関する酵素のコファクターとしても機能しています。
αリポ酸は、独特な性質を有することから、一般的に健康食品及び抗老化製品における機能成分として使用されています。まず、αリポ酸は脂溶性であるだけでなく、水溶性でもあるので、体内のほとんど全ての部分に存在します。また、汚染、アルコール、タバコの煙、薬物など、種々の発生源によって引き起こされる酸化的ストレスに対して、αリポ酸は、遊離基の高度に強力な阻害剤およびスカベンジャー(捕捉剤)となります。

αリポ酸は1940年代に成長因子として発見され、1960年代には肝硬変やキノコ中毒、重金属中毒および後期糖尿病に対する有用性が確認されました。現在では、抗酸化作用も認められています。

αリポ酸は、強力な抗酸化作用を持つ補酵素で、人の身体を健康に保つ大切な物質です。

αリポ酸は体内でも生成されますが、加齢と共に減少すると考えられています。
食品には主に牛肉・豚肉などの肉類に存在します(1㎎/㎏)が、野菜では、ほうれん草やトマトなどにほんの少ししか含まれていません。